【こどものメガネ】
普通、乳児の屈折度は+2.00D前後の遠視です。成長に伴い、7歳頃までは遠視がやや増加する傾向にあり、それ以後は急速に正視化します。こどもの屈折の状態は、「眼軸長」、「角膜曲率」、「水晶体の屈折度」のバランスによって常に変化しております。 @ 不同視とメガネ
・一般に左右の屈折差が2.00D以上の不同視の場合、屈折が遠視側に一眼が弱視になる可能性があります。場合によっては「健眼遮蔽法」によって弱視眼に視性刺激を与え視機能訓練をすることが必要です。 A 遠視とメガネ
・両眼が+4.00〜+5.00D以上の遠視の場合、両眼ともピント合わせが困難なため両眼の弱視になることがあります。さらに、+3.00D以上の場合、調節に伴う輻輳のため、調節性内斜視を合併することがありますので注意が必要です。これらは完全屈折矯正の眼鏡処方の適用とし、調節麻痺剤点眼後(サイプレジン、アトロピン)のオートレフの値のメガネを装用し、精確な「視性刺激」を常に与え続け視機能の発達を促進させます。斜視がなく遠視の程度が軽いほど予後がよく、治療に反応しやすいようです。 B 近視とメガネ
・普通、近視の場合は近距離にピントが合いやすいので、比較的弱視にはなりにくいが、−2.00D〜−3.00D以上の近視がある場合は十分注意します。必要に応じてやや弱めのメガネを処方します。 C 乱視とメガネ
・2.00D以上の乱視がある場合は、「経線弱視」を引き起こす可能性があるのでメガネが必要です。